第32章 中島信也さんの「喜んでもらイズム」x「熱中小学校」

 中島信也さんは、1993年に日清食品カップヌードル「hungry?」でカンヌ国際広告祭グランプリを受賞、サントリー「燃焼系アミノ式」や「伊右衛門」など平成を代表するCMを作り出した名CMディレクターだ。個人的には資生堂の、若い女性の初めてのお化粧シリーズが好きだった。

 熱中小学校の先生として全国津々浦々を回っていただき、クリエイティブな仕事のプロセスを楽しく明るく語ってくれる。

 小さい時から、人気者になりたい一心で繰り出す「喜んでもらイズム」の行動の数々、ユーモア溢れる小気味良いシナリオの中に「ああ、あのCMも中島さん!」の映像が登場すると、教室は懐かしい思い出の時間が流れる。 そして懇親会での自由な交流。中島さんはその時目の前に現れた人に一生懸命に対応してくれる。

2022年12月17日、熱中小学校萩明倫館にて授業後の記念撮影、‘学校’の上に中島さん

 先生、生徒の関係を超えて、人の魅力を探そうとする探求心からも参加者は中島さんの「喜んでもらイズム」の世界を個人的にも体感することになる。 しかし15秒のCMの世界にヒタヒタと ‘売らんかな’ の連呼が増えるようになるにつけ、次第に視聴者がお茶の間から距離を置くようになる。TVは見ない、とか、民放は避けるような人たちも増えているのではないか? そうした傾向に中島さんの危機感は深く、「CMは物売りの道具だけではあらへん、企業と社会をつなぐ大切な文化なのだ」と、訴える。

2023年2月、冬の凍った湖上に現れる幻の村「しかりべつ湖コタン」にて、アイスバーで中島信也さんと三井美和さん@とかち熱中小学校

 中島さんは昨年(株)東北新社社長の顧問に就任した後「なかじましんやオフィス」を三井美和さんと立ち上げた。これからは、若い人たちに自分のノウハウや考え方を伝える場を大切に育てたいと考えている。それが楽しくてしょうがないと言う。

 熱中小学校の良さをご存じの中島さん、三井さんなら ‘良く遊び、良く学び’ の順番に従って、‘真剣に遊べる’ 後輩たちを生み出してくれるだろう。

中島信也さんのインタビュービデオはこちら:

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