第24章 魚沼産の才女、大桃綾子さんのコンフォートゾーンからの脱出のススメ

 旦那様が大学の研究者で2児の母であり、40代、50代に特化したキャリア×インターンシッププログラムを提供している、Dialogue for Everyone(株)社長の大桃綾子さん一家全員にお会いできたのが、一般社団法人熱中学園が和歌山県すさみ町で開催した ‘ウェルネスツーリズム’ であった。

 会場が元保育施設でもあり、保育士付きプログラムのモニターになっていただいた。 失礼ながら、男性の育児休暇は難しそうな旦那様の仕事環境(ご本人が不満をお持ちではなく、楽しいがゆえに探求されている)で、大桃さんの2児付きの社長さんの時間管理、人を使う才能にはいつも感心する。

和歌山県すさみ町のウェルネスツーリズムには大桃さん(一番右端)と二家族が参加した

 大桃さんは新潟県魚沼の米農家で生まれ、大学では中国語を学び、大学院で心理学へ。

 三井化学(株)にて人事・事業企画に約10年従事した。この時の経験が資料のまとめ方、素晴らしいパワポ術、対話能力を磨く時間になったようだ。大企業勤務から起業する人のある種の ‘おおらかさ’ が今の人背中を押す仕事に生かされている。熱中小学校と提携した地方でのインターンシッププログラムはその後延べ80人以上が利用し、事業モデルが出来上がったそうだ。

 大桃さんに言わせると、

「40代、50代のサラリーマンは、何十年も経験を積まれてきた方々。’セカンドキャリア’ という言葉はこれほど重たいのか・・・・と想像以上でした。

 この ’セカンドキャリアの最初の一歩’ はとても重たいのですが、インターンシップに参加された皆さんは、自然に二歩目、三歩目を踏み出されていくのです。それはもう、軽やかに。こちらがいつも驚かされ、心が奮い立たされます」

 私が感心したのは、個々の人のスキルを棚卸して、見える化させるために人事のプロが面倒を見てくれることだ。

「コンフォートゾーンから、一歩飛び出しちゃうミドルシニアがもっと増えたら、日本は確実に元気になるなぁと思っています」

地方におけるインターンシッププログラム参加者の明るい顔(大桃さんは前列中央)

 さて、自分自身の40代、50代を振り返って見ると、私も大桃さんの旦那様のような生活時間を過ごしていた。そしてその時の成功、失敗経験があるから、60代からのセカンドキャリア、サードキャリアにも対応できているとも思う。

 今の時代は、2つ以上の異なった環境で自分を懸命に探そうという旅が必要になった。

 同じ種類の企業人だけとの時間の使い方では、他人の反射としての自分の本質がつかめない。それほど時代の変化が激しい中での人生100年の設計時代になったのだろう。

 しかし、どうも大桃さんの出生地、新潟県の魚沼が最後まで頭に残る。

 日本の米は、売り場では今「魚沼産のコシヒカリ」がプレミアム商品の頂上にある。

 現実には、日本の米の大半が、少し粘りがあって美味しいというコシヒカリ、またはコシヒカリの改良種になっている。食味検査でもたくさんの米が魚沼産のコシヒカリと同様「特A」となっているにも関わらず、である。

 大桃さんの生まれ育った魚沼のプレミアムは、頂点にいる誇りと責任。そこから来る自信によって、高齢化する農業の担い手のプログラムをぜひ ’粘り強く’ 考えてくれることを期待しています。

大桃綾子さんのインタビュービデオはこちら:

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